売場づくりを応援する頼えるサポーター
ポップ作成研修セミナーに商品陳列と教育指導致します。手書きやパソコンWord制作の理論や販促ルール法則を解説する実践コンサルティングです。新入社員や店頭販売員スタッフ、バイヤーに商工会議所、量販店、コンビニ、商店街へ伺います




より良いお店づくりに貢献し、お店を利用されるお客様皆さんが幸せになれる、そんな改善策をご提案させて頂くことが、私たちの使命であると考えております。
是非、私たちと一緒にそんなお店づくりを目指してみませんか?

講習、マニュアルやテキストの作成なども承ります。
また、コンサルタント会社やマーケティング・リサーチ会社等との各種戦略的アライアンス(提携)も行っています。
ここでは実際のPOP研修の状況とPOPの理論(ルール)について、解説をいたします

POP研修


POP研修
いきなり、POPを参加者に書き始めてもらう研修講師もいると聞きます。
しかし、当方が担う際には、まずPOPの役割や重要性を解説、そして種類や内容を説明します。そして、POP理論やルール、法則も理解いただき、実際の売場でのPOP写真を見てもらうようにします。そうしないと、無手勝流に何でもPOPを書けばいいと思ってしまわれないからです。
また、太マジックペンで書くにあたっても、サンプルのお手本をお見せしながら、基本練習をします。POP用には、ペンの持ち方もあります。また、ゴシック体と明朝体が字体の基礎となります。ゴシック体では、太字幅のサイズがすべて均等にします。一方、明朝体では横は細字、縦は太字となります。売場で見づらいPOPに出くわす場合、まずはこの基本ルールが守られていないことがほとんどです。
なお、POP研修というと、手書きを学んでいただくことになります。でも、パソコンPOPの良さもあります。そのため、どちらのメリット、デメリットも解説をおこないます。また、手書きとパソコンPOPの合体したものも作成してみます。
最後には、参加者が個々で作成したPOPを全員で確認して講評をしあいます。いい点を確認して、さらなる改善点も話し合ってもらいます。フィードバックをすることで、ご自身では気づかなかったことがわかり、理解度がさらに増すのです。

POPの理論(ルール)



POP=Point Of Purchase(Advertising)

POPとは、Point Of Purchase(Advertising)の英語の頭文字を集めた略です。ポップやピー・オー・ピーと呼ばれます。そして、購買時点販売促進物、販売時点広告と訳されます。
近年、郊外大型商業施設への出店や、ローコスト・オペレーションの進展に伴い、店舗面積あたりの従業員数が減少する傾向にあります。そのため、POPでの情報発信の重要性が、いままで以上に再認識されています。
しかし、価格の表示をするプライス・カードと、商品の説明をするショー・カードの2 種類程度のPOPしか活用していない売場が、多く見られます。それは大変もったいないことです。広義の概念でいえば、店内における販売促進を誘導する案内はすべてPOPと扱うべきで、他にもさまざまなPOPの種類があるのです。 

(出典:『売れる商品陳列マニュアル』 日本能率協会マネジメントセンター)


POPは「価値」を伝えるもの


POPは「沈黙のセールスマン」とも例えられるように、お店にとって重要な役割を担っています。積極的に活用をはかれば、他店と差別化できるWお店の武器W になります。
そして、必ずお客さまの購買をサポートするものでなければなりません。お店を代表して、ストア・コンセプトや商品のセールス・ポイントをわかりやすく伝えなければなりません。
もし、プライス・カードだけのPOPが、店内に提示されていたら、そのお店の売場は、「価格」を販売しているだけとなってしまいます。お客さまが、そのお店でその新しい「価値」ある商品を買うべき理由が書かれていなければいけないのです。
最近、「店長のおすすめ品」という印刷されたPOPも使われていますが、これだけを売場にいくつ付けても効果は期待できません。店長にとって、その商品の何がおすすめで、お客さまにとって買うべき理由が何なのか、内容が不明確だからです。店長の使用感を書き込むべきです。

POPの種類


@ 店舗案内
A ストア・コンセプト
B ポスター
C チラシ
D トップ・ボード
E シーリング
F スイング・ステッカー
G スポッター
H カテゴリー・ボード
I ラウンジ・シート
J フロア・シート
K プライス・カード
L ショー・カード
M リーフレット
(出典:『売れる商品陳列マニュアル』 日本能率協会マネジメントセンター)

POPは「購買代理人」


売場にPOPがあるのとないのとでは、確実に売上に影響がでてきます。あるPOPの調査データでは、POPがない場合、2 割引でも売上が伸びず、商品の良さが理解されずに終わっていたという結果になりました。
一方、POPがある場合は、1 割引でも通常の2 倍以上の売上が期待できます。つまり、価格だけでなく、POPの情報で価値を伴って商品が判断されているのです。
POPは活用することで、売場のW良薬Wになります。しかし、POPがだらしないと、商品の良さを情報発信することができないだけでなく、取扱注意のW劇薬Wとなります。つまり、売場を殺すことにつながりかねません。それだけ、POPは売場を表現する重要なアイテムなのです。
また、日本人はシャイな性格も多分にあり、自分から従業員に話しかけるのを避ける傾向があります。従業員側も、わずらわしくて売り込みと思われることもあり、接客を避ける面もあります。
したがって、POPは、お客さまの購買をサポートする「購買代理人」でなければいけません。そして、新しい価値の提案もおこないます。

何に付けるか


さて、売場において、どの商品にPOPを付けるかの選定は、非常に重要な作業となります。プライス・カードをすべての商品に付けたとして、それ以外のPOPはどのように展開をはかればよいのか、付ける商品と付けないものの判断を的確にしなければなりません。
POPを付けるカテゴリーを、まずは確定していきます。漫然と付けるのではなく、商品全体を見渡してPOPのカテゴリーを考え、付けるか否かを検討していきます。たとえば、売場の新商品、お買い得や流行品、マス・メディア紹介品、広告掲載商品には、必ず付け、また、季節商品や説明が必要な商品にも付けます。そして、賞味や消費期限の迫った日
付切迫商品にも、違う色のPOPを表示して、差別化をはかります。
POPをどこに利用していけば、より効果的なのか、お客さまが来店してから商品を購入するまでのプロセスを表現した、AIDMAの法則があります。
AIDMAの意味は、それぞれの英語の頭文字を付けています。

●「注意(Attention)」


店舗の入口において、ストア・コンセプトを理解してもらい、各売場の位置を表示します。POPとしては「店舗案内」「ストア・コンセプト」「ポスター」「チラシ」を設置します。

●「興味(Interest)」


次に、お客さまの興味を引いて売場に近づいてもらいます。離れていてもわかる「トップ・ボード」や「シーリング」が効果的です。

●「欲求(Desire)」


そして、商品が陳列してある陳列棚の前に誘導し、商品を手に取ってもらうようにします。誘導するためには、「スイング・ステッカー」「スポッター」「カテゴリー・ボード」「ラウンジ・シート」「フロア・シート」が有効です。

●「記憶(Memory)」


その商品に対して、欲求が生じると、これまでの記憶との確認作業がおこなわれます。過去の購入経験や商品情報と照らしあわせて、買うか否かの判断をするのです。このとき、お客さまがはじめて「プライス・カード」「ショー・カード」、そして「リーフレット」で確認します。

●「行動(Action)」


最後に買物が終了して、購入へ進みます。また、レジや商品を詰めるサッカー台での情報発信も大切です。会員カード、商品保証など、再来店をうながす案内もおこないます。
以上のように、価格や機能の確認にたどり着くまでは、いくつかの段階を経ていることになります。お店や売場自体がお客さまに評価されないと、商品が置かれている陳列棚まで足を運んでいただけないのです。


(出典:『売れる商品陳列マニュアル』 日本能率協会マネジメントセンター)

POPの取り付け方


POPがうまくできあがったとしても、取り付け方、表示の仕方が間違っていたら商品の魅力を失うことにつながりかねません。

●1商品に対して1つのPOP


1 つの商品に対して複数のPOPを付けると、お客さまの視線はそれぞれのPOPを行き来することになります。顧客不満足を発生させる原因となりますので、1 つの商品には1 つのPOPだけとします。
キャンペーンで、共通のキャッチ・コピーの入ったPOPを使用する場合があります。そのときには、1 枚の大型ショー・カードを活用します。
また、POPの上部や下部の決まった位置には、キャッチ・コピーを入れます。そして、商品ごとの情報は、それ以外のスペースに掲載することで、1 枚にまとめることができます。

●商品を隠さない


商品とPOPの大きさのバランスが悪いと、商品が隠れてしまうことがありますが、それはPOPが大きすぎるからです。
お客さまが正面から見たと仮定して、POPが商品を隠さない適正なサイズであるかを、必ず確認してください。あくまでも、POPは商品を補完するものです。商品が売場の主役であり、POPは商品を引き立てる脇役でないといけません。

●商品にテープや画びょうで、張らない


よくアパレル・ショップやデパートでは、ウェアの胸ポケットなどに、プライス・カードをピンで刺している光景を見かけます。
しかし、これはおかしなことです。いくらサンプルでディスプレイとして販売しないとしても、お客さまにわかりやすく見ていただくために大切な商品を陳列しているのです。POPをテープや画びょうで貼りつける行為は、商品を傷つけてしまっていることと同じです。
商品には、POPを直接付けずに、専用のスタンド類を活用するべきなのです。

●小さいPOPは商品の下部、大きいPOPは商品の上部


取り付け位置の基本としては、小さいPOPは商品の下部に設置し、商品が隠れないようにします。
大きいサイズのPOP(ショー・カード)は、商品の上部に設置します。大きいPOPを下部に設置してしまうと、商品が隠れてしまうことがあります。上部に設置することで、商品を見てもらうようにします。
また、左右の位置は、商品全体の中心線にあわせ、中央のセンター部分に配置するのが基本です。こうすることで、お客さまの視野に、商品とPOPが一緒に入ってくるようになります。

●商品の横に設置したい場合は右側に


応用編として、POPを商品の右か左に、どちらかに置く場合もあります。私たち人間の視線の動きは、左から右に流れます。そのため、商品全体を最初に見てもらい、そのあとにPOPの情報を見てもらうようにします。
あくまで商品が主役です。その際には、売場や棚に展開するすべてのPOPを、右側に配置します。一部でも、中央や左側と置く場所が違う設定があると、お客さまの視線が右や左へ行ったり来たりし、POPごとに目線が踊り、不満足につながってしまいます。

●斜めに付けず、棚と平行の位置に設置


また、POPがよれたり、ずれたりしてはいけません。必ず、陳列棚と平行の位置に取り付けます。お客さまから見ると、平行ではないPOPがあると、だらしなく不自然に感じてしまうものです。
唯一、斜めにしていいPOPとは、「新商品」などのアイ・キャッチが入ったものだけです。これはわざと斜めにすることで、一部分だけ不自然だと感じてもらい、お客さまに一番先に見ていただけるためです。その場合は、すべて同じアイ・キャッチ利用のPOPには、等間隔に同じ高さで斜めの角度をあわせます。そうすることで、全体の統一感を出すようにします。

●垂直につけるPOPには、裏面にも同じ表示をする


お客さまが店内の回遊性を高め、くまなく商品を見てもらうためにも、POPは必要不可欠です。
また、店奥から店頭に周ったり戻ったりすることもあります。そのため、POPを通路上からも見渡せるようにつける場合、その裏側にも同じものを表示しておきます。
なお、通路上にワゴンなどの陳列棚を置いた際も、同じPOPを裏側にも表示します。そうしないと、裏側からは何も情報発信をしていない状態となり、メッセージの発信が損なわれてしまいます。

●最良の状態を維持できるように、ホコリや汚れを落とす


店舗運営マニュアルには、床掃除をすることが書かれていても、POPのホコリや汚れを確認することは記載されていないことがあります。
必ず、ハタキで棚のホコリを落とし、棚だけでなく一緒にPOPに付いたホコリも落としていきます。
そして、お客さまになったつもりで売場の動線を歩いてまわり、売場がクリンネスの最良の状態になっているかを確認します。

●定期的に新しいものに差し替える


POPには四角い形のタイプが多くなっています。また、使っているうちにお客さまが商品を手に取った際に当たり、角の部分が折れてしまうことがよくあります。なお、商品のジャンルなどを示すサイン・ボード型などは、長い間、売場に置かれることがあります。
その場合、破損する機会も増え、そのままの損傷した状態で売場に残っていることがあります。
商品の在庫数や販売期間はいつも確認して最高の状態であったとしても、それを補完するPOPが汚れていた姿であっては、売場の足を引っぱってしまいます。一定の期間、売場で活躍してもらったPOPは、定期的に新しいものに差し替えるようにします。POPにも、W鮮度Wがあるのです。


まずはお気楽に、何なりとご連絡ください。
 




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